こんにちは、藤森です。
当会が企画した被災地支援イベント
「南三陸 お天気実験教室」は、
事務局の仙石君から報告があったように、
沢山の人が集まり、大盛況でした。
子供たちの笑顔を見られて、本当に嬉しかったです。
ボランティアで参加して下さった会員の皆様、
心よりお礼申し上げます。
また、「今回は参加できないけど、頑張ってください」という、
応援メールも沢山頂 きました。
ありがとうございました。
私からは、イベントの後の「被災地視察」ついてのご報告です。
イベントの後は、バスに乗り、
1時間ほど被害の大きかった地域を見て来ました。
ホテルから10分も行かないうちに、
景色は一変、バスの中も静まり返りました。
志津川地区の中心にある防災庁舎。
私が行った5月の終わりは、まだこんな状態でしたが
今は、骨組みだけに片付けられ、
入口の当たりにはお供え物が沢山置いてありました。
ガイドを担当してくださった三陸新報の記者さんの話を
聞きながら涙ぐむ人も多かったようです。
この屋上から伸びているアンテナより
更に2メートルほど高い波が来たそう。
この辺りは、16メートル位の津波に襲われたということです。
志津川中学校から見た町の景色。
家や建物があった場所は、雑草が生い茂っていました。
ガレキはまとめて海沿いに古墳のように積み上げられています。
それでも、5月27日の時点では、まだこんな状態だったので
この時期に比べると、随分片付けられ、
少しだけ復興の気配が感じられました。
最後に訪れたのは、海沿いにある戸倉小学校です。
建物は3階まで水に浸かり、
横にある体育館は2月の終わりに完成したばかりだった
そうですが骨組みだけになっていました。
先生と子供たちは、高台の神社の境内で、
雪の降る中、歌を歌いながら一晩励ましあって過ごしたそうです。
現在は、近くの小学校の校舎を借りて、学校は再開しています。
短い時間でしたが、私たちは、被災地の現状を、
しっかり聞いて、自分の目で確かめてきました。
これから、私たちがこの経験を、どう伝えていくのか・・・・・
個人としても事務局としても考えていきたいと思います。
帰りのバスの中で、自己紹介がてら
今回の感想を全員に話してもらったのですが、
「皆と参加できて良かった」
「仲間と一緒だから来ることが出来た」と
皆さん、口々に語ってくれました。
今回のイベントを見学に来られた企業の方からも、
「日頃お忙しい皆さんが、ボランティアで、また日帰りで、
粛々とフレンドリーに活動されている姿に
改めてWCN会員の高い志、結束力に感動しました。」
と言っていただきました。
被災地を支援するためには、沢山の仲間が必要です。
一緒に活動する仲間の大切さも
改めて感じることができた一日でした。
仙石君が書いていましたが、私も前日の夜、
ホテルの屋上に上がって夜空を見上げました。
穏やかな海の上には、美しい天の川が広がっていました。
被災地の一刻も早い復興を願い、
WCNではこれからも気象キャスターとして出来ることを
考え支援を続けていきたいと思います。
南三陸の夜空に長々と尾を引いて流れた、星に誓って。