長野県の冬の大注目話題といえば、
「諏訪湖の御神渡り(おみわたり)」が出現するかどうか。
御神渡りは、厳しい冷え込みが続くと、諏訪湖の湖面の氷が筋状にせり上がる現象です。
年明けの小寒からの観察、ことしは寒波もあり延長戦となり、
ひと月以上、観察は毎朝行われてきました。
この冬、諏訪湖がほぼ全面で結氷したのは1回のみ。
御神渡りの赤ちゃんのような筋も見られていましたが、
翌日は強い冬型で強風に氷が打ち砕かれ、その後は冷え込みが緩み・・・。
きのうは、地元・八剱(やつるぎ)神社で「神渡御座なく候」と、
御神渡りが現れず「明けの海」になったことを報告する神事が行われました。
最後に出現したのは2018年で、この冬は7季連続で出現せず。
記録が残る約580年の歴史の中で2番目の長さです。
それを裏付けるように、
諏訪の「気候ストライプ」は #ShowYourStripesJapan
(年平均気温が平年より低ければ青色、平年より高ければ赤色で示されています)
近年はまさに濃い赤ゾーンになっています。
ただ、私自身もあきらめきれず、
今週の寒波の影響で湖面に変化が出てくるのかも?!
熱視線を送る日々がもうしばらく続きそうです。
きのう見えてきた幻日に願いを込めて。
担当理事:鈴木智恵