理事のお天気だより、今回は渡部が担当させて頂きます。
冬の天気というと、日本海側は雪や雨、
太平洋側は乾燥晴天という天気が続きやすいですが、
その時期だからこそ現れやすい現象を紹介します。
太平洋側、静岡県浜松市の中田島砂丘です。
遠州灘に沿って、およそ4キロにわたって砂浜が続きます。
その砂浜で見られるウネウネ模様「風紋(ふうもん)」です。
きれいですよね~まさに風が作る芸術です。
別名「砂のさざ波」とも呼ばれているそうです。
模様が現れる条件ですが、
・砂がサラサラで粒がそろっていること。
・風速5~10mが目安(砂ぼこりが立つくらい)
と言われています。
今月3日に行ってきましたが冬型の気圧配置で、
からっ風が強く吹いていました。
太平洋側では西や北風が強まりやすい冬季に、
風紋が現れるタイミングが増えます。
強風で砂が舞い、砂が外に飛んでしまうことがあります。
それを防ぐのが「堆砂垣(たいさがき)」です。
堆砂垣で砂を受け止めることで、砂丘の外への飛散を防ぐとともに
砂丘が小さくならないように守っています。
中田島砂丘は夏になると、アカウミガメの産卵地にもなりますので、
砂丘の環境を守ることはとても大切です。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
次回は長野の鈴木智恵さんにバトンタッチします!