今週のお天気だよりは、斉田季実治がお送りします。
もう11月になりました。今年やり残したことを思い返したり、ラストスパートをかけたりと、様々な時期だと思います。
私は今月3日に今年の大きな目標の一つをクリアして、安堵したところです(^-^;
地元、熊本で開かれた
「第66回 宇宙科学技術連合講演会」で宇宙天気に関する論文発表をしてきました。
タイトルは「宇宙天気キャスタと宇宙天気インタプリタの宇宙天気教育プログラム」。
宇宙天気を社会に広めるためには、研究者と社会インフラの現場の連帯、そして分かりやすく伝えるキャスターの3者の存在が必要であり、そのための教育プログラムに関する発表をしてきました。
宇宙天気の情報は、まずは現在の気象情報の中で、気象キャスターが紫外線情報や熱中症情報と同様の形でスタートするのが、普及の近道であること。
これまでの気象災害は、災害が起きてから新しい情報を作ることで対応することが多かったですが、宇宙天気は大災害が起きる前に先手を打って進めた情報にできれば、この国の防災に対する転換点にもなり得るということ。
そのためにも、先に発展してきた気象分野を参考にし、一般の人に分かりやすい情報が発信できるよう、研究や体制づくりを進める必要がある、と述べてきました。
このときの内容は、
12月3日(土)オンライン開催の気象サイエンスカフェ
『自然災害の激甚化に備えよう~地球温暖化・宇宙天気~』でもお話いたします。
理事長の井田寛子さんと共に、気象キャスターネットワークの仲間が増えるように勧誘をする予定ですが、皆さんもぜひご参加ください。