「理事のお天気だより」 モザンビーク編(その2)
前回は、気象局(INAM: Mozambique National Meteorology Institute)の話題でしたが、その2では、モザンビークの街の様子を、お伝えします。
(※「モザンビーク編 その1」はこちらから)
モザンビークの典型的な家は、ブロックを積み上げた壁に、屋根をふいたもので、地方に行くと、屋根がシュロやバナナの皮などで葺いた家も多くあります。このような作りなので、大雨や洪水が起きると、土台のブロックだけが残って、すべてが泥に覆われることになります。ただ、モザンビークの方々は逞しく、水が引いてしまえば、再び村に戻ってきて生活を始めます。サイクロンが来た際も、とにかく安全なところへ避難して生命を守ることが、とても重要です。
モザンビークの典型的な家
首都マプト(ビルも沢山あります)
地方に出かけるときは車ですが、街の入り口や、中心部では、果物や野菜などを売る店がたくさん出ていて、新鮮なトマトなどを手に入れることが出来ます。モザンビークのお土産品になっている「カシューナッツ」は、露店で、薪を燃やし、鍋で煎ったものが売られていますが、場所によっては、枯れ木にビニール袋が吊ってあり、そこにカシューナッツが入っています。お客さんが来ると、日影から人が出てきて、代金を受け取ります。
果物と野菜
カシューナッツの小売り
モザンビークの首都マプトは、毎朝、通勤の車でごった返します。日本の中古車(トヨタが人気)などの自家用車も多くなってきましたが、ほとんどは東南アジアでも良く見られるワンボックスへの相乗りで、運転手と料金を集める係がいて、10人は軽く載せています。近郊の村からは、トラックの荷台に多くの人を載せた相乗りトラックも走っており、スコールがあっても、お構いなしに走っています。もっとも乗っている方はサンダル履きの方も多く、ぬれてもすぐ乾くので、それほど問題ないのかも知れません。モザンビークの方々は、あらゆる面でとても頑強(タフ)です。
朝の通勤
川の渡し
次回は、アジアのどこかの国をレポートします。(モザンビーク編、おわり)
担当理事:登内道彦(監事)