東日本大震災が発生した年から毎年行っているWCN被災地ボランティアイベント。去年の仙台市立七郷小学校から、ことしは宮城県南の山元町に会場を移し、11月11日(土)に開催されました。
東日本大震災で637名が犠牲になるなど大きな被害を受けた宮城県山元町。
内陸に移設し高架駅となって去年12月に再開したJR常磐線山下駅そばに建設され、10月1日にオープンしたばかりの山元町防災拠点・山下地域交流センター「つばめの杜ひだまりホール」を会場に、今年は防災士会みやぎの皆さんのご協力もいただきながら進められました。
そのイベントの様子をお天気防災イベント編、センター見学編、被災地視察編の3回に分けて報告します。
【お天気防災イベント編】
仙台駅から約40分。山下駅・改札では、イベントのポスターが皆さんをお出迎え。
その山下駅からすぐの会場つばめの杜・ひだまりホールは、災害時には「町民の安全・安心を守る防災拠点」としての機能を、そして平常時には「地域の交流・活力を創造するための交流拠点」として活用されている施設で、イベントを行ったのがこちら。
地元・仙台をはじめ、東京など関東のメンバーなど合わせて12名でイベントがスタート。
(南三陸ホテル観洋 伊藤俊さん撮影)
空の探検家・武田康男さんが、南極で実際に使われている高機能の防寒ウエアに身を包み登場すると、会場からは歓声が上がりました。
大型スクリーンに次々に映し出される南極の空、氷、そして様々なペンギンなど普段見ることのできない映像に、子どもだけでなく、大人たちも魅せられっぱなし。また、武田さんが南極で担当されていた作業は、実は大学の頃に学び、研究・実験していたことと大きく関連があったというお話もあり、中学校で進路を担当されている先生は「今後、学校の中で伝えていきたい」と話されていました。
天気にまつわるクイズでは、普段の放送とはまた違った一面も!?
イベント初参加の田代さんは、博士役で登場。
会場のみんなも、真剣な表情でクイズに挑戦!
さらには、みんなで雨雲を作ったり、
竜巻を作ったりする実験の時間も。
うまく竜巻が出来ると、大きな拍手が会場に響いていました。
また、特別参加の防災士会みやぎからは、地元山元町の山下中学校の先生でもある髙橋健一さんの防災クイズに続いて、阿部清人さんの防災ミニサイエンスショーも見せていただきました。
全国で活躍する阿部清人さんのショーをすぐ近くで見ながら、科学のおもしろさ、奥深さをも体感!
イベント後半は、武田先生のお話や、チリモン水族館、そして雲図鑑の工作コーナーと、それぞれがお気に入りのコーナーへ。
武田さんが撮りためた貴重な映像や写真を、皆さん、前のめりで(笑)見つめていました。
こちらは空の図鑑を作るコーナー。
みんな、日頃から山元町の空をよく見上げているだけあって、上手な仕上がりです。
小さな海の生物で水族館をつくる「チリモン水族館」は特に男の子に大人気。
イベントに栃木から初参加の海老原さんからは、「内容も多岐に富んで、その日、その場で合わせていく共同作業がとても楽しかったです。来場された方も、お子さんはもちろん、大人の皆さんも一緒に参加して下さり、アットホームな雰囲気で良かったと思います。貴重な機会に参加でき、感謝しています。イベントは参加者の皆さんと触れ合え、私自身もとても楽しめました。また、機会がありましたら参加したいです」とのメッセージが。
ご来場いただいた皆さんも、そしてメンバーも総参加で進められた今回のイベント。みなさんのいい顔、笑顔がとても印象的なひとときでした。
【センター見学編】はこちら(PDFファイル)をご覧ください。
【被災地視察編】はこちら(PDFファイル)をご覧ください。