最近は色々な場面で春の気配を感じる時期となりました。自分のまわりでは花粉に苦しむ方の姿が目立つようになっています。
中国地方ではここ10年で最も多いおそれ…といった予想もあるので大変そうです。
さて、去り行く冬を振り返る中で、この冬、広島発でちょっとした話題となった出来事がありました。それが「寒さが厳しくてもコートは着てはダメ」という広島市の中学校の校則をめぐる問題です。
寒いのに校則“防寒上着認めず” 広島市立の中学校（NHK広島）
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20230208/4000021232.html
通学時のコート着用、なぜダメ? 広島市の公立中が寒波の日に脱ぐよう指導 学校ごとに異なるルール（中国新聞）
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bccc627c2fabd1de35dbaccaf16152daf3f305e
詳しいことはリンク先を参照してほしいのですが、ザックリと要約すると、「10年に一度の寒波」と騒がれていた1月下旬、広島市内の中学校で、ある生徒がジャンパーを着て登校したところ、校門で教員からジャンバーを着てこないよう指導を受けた、というものです。
当時の簡単な流れは以下の通りです
・1月25日は広島市中区は断続的に雪が降り積雪6センチを観測。
・この日の最低気温は-4.2℃で、生徒が登校する午前8時前後も-3度台。
・登校時に指導を受けた生徒は、下校時に上着を着用せず
・翌日夕方になって発熱、2月1日まで学校を欠席
↑ 1月25日朝7時ごろの広島市中心部。屋上に2本棒のようなものがあるのが広島地方気象台が入る建物
問題となった学校では生徒指導規定で、防寒対策として認めているものとしてセーターやマフラー、手袋などが記載されていますが、ジャンパーやコートの記載はないため認めていない…といった内容です。
広島市内にあるすべての学校で上着の着用が校則で認められていない、というわけではありません。ただ、自分は広島市中心部より寒さが厳しく雪がよく降る広島市郊外に住んでいますが、30センチを超える雪が降る中でも、中学生たちはコートやジャンパーなどの上着を着ずに登校していました。
この投稿をきっかけに、広島市内の書店では、校則について考える特設コーナーが展開されていました。
https://twitter.com/futaba_mega/status/1624752505598148608
問題の学校でも先週になってルールの見直しを認めたようですが、こうした問題は広島市に限らず、他の都市でもけっこうあるような気もします。みなさんがお住まいの地域ではいかがでしょうか。
”寒い日もジャンパー認めず”学校がリールの見直し決める（NHK広島）
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230214/k10013980221000.html
気象キャスターネットワーク
理事（中四国担当）
岩永 哲
