7月25日 理事のお天気だより

「長~い夏のアパレル問題」

毎年暑さが厳しくなる中で、
夏物を着る期間が長くなっているような気がしますよね?
一方で、夏物セールは毎年この時期に行われていて、まだまだ着られるし消費者としてはラッキー!と感じますが・・・頭を悩ませているのはアパレル業界です。
気象の季節の区分とは違い、アパレル業界のカレンダーでは、1年を梅春(1~2月)春(3~4月)夏(5~7月上旬)初秋(7月下旬~8月)秋(9~10月)冬(11~12月)のように分けているそうです。気象の季節より前倒し、かつやや細かいという感じでしょうか。
実際の季節には合っているような気がしますが、この10年くらいは消費者の感覚とズレが生じているようです。
従来のスケジュールでは7月のセールで春夏物を売り切り、その後は秋物へシフトするはずが、長引く暑さで秋物を出しても売れ行きは芳しくないという現状。セール後も長々と続く暑い期間に何を売るか問題が、業界共通の課題のようです。

このところは「秋色夏素材」をキーワードに色味だけ秋にシフトして素材は夏のままという晩夏物を増やすことで需要をつかむことで乗り切る傾向のようですが、
長い夏が続けば笑う業界、泣く業界、気象と隣り合わせであることをつくづく感じます。

近年の気候変動対策で、夏物を増産したり、持続可能なサステナブルファッションへの取り組みをしたりと新しい動きもあるようです。
我が家もサイズアウトした子供服を、いかに捨てずにリサイクルしていくかを日々考えております。
今後の勉強会でアパレル業界の方にお話を伺う機会も作れたらと計画しておりますので、その際はぜひご参加ください。

暑さの中、ご自愛くださいませ!

担当理事 井田寛子