4月26日 理事のお天気だより

理事のお天気だより、今週は井田がお伝えします。
ここ数日、子供たちのブームはてんとう虫です。
先週末、近所の緑道に出かけると大量に孵化したようで、数十匹ものてんとう虫に出会いました。
子供たちは大興奮。まだ幼虫のてんとう虫や、なんと羽化の瞬間にも立ち会いました。
瞬間を見たのは私も初めてで、感動!羽化したばかりはホシがなく、だいだい色。
ぬるっとした表面がつややかで美しかったです。ホシが出てくるまでには数時間かかるようです。

少しかわいそうな気もしますが、数匹頂戴して成虫を飼育してみることにしました。てんとう虫の好物は、アブラムシ。
成虫は1日に100匹くらい食べるそうで、毎日アブラムシ探しが大変です。
ヨモギやカラスノエンドウによく付いているので、最近の日課は出勤前の草摘みです。
アブラムシを入れるとあっという間に平らげ、満腹になると丁寧に手足をなめて顔を洗うような動きをします。
夜は葉っぱの後ろに隠れて静かにお休み。昼になると飛ぶ練習をしては失敗したりとなかなかかわいいものです。
成虫でいられるのは20日程度とのことなので、子供たちの観察が満足したら逃がしてあげようと思います。

ところで、てんとう虫の羽の収納力、すごいですよね!
コンパクトに折り畳みできる柔軟性。人工衛星や医療機器、傘や扇子などの日用品まで、てんとう虫の羽に倣った研究が進められています。
興味のある方は↓
テントウムシのはねを折り畳むメカニズムを解明 | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)

自然界には科学のヒントがたくさんあって面白いなと思います。

担当:理事長 井田寛子